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アメリカではゴルフは手軽に出来るスポーツの一つとして野球やテニスと同じように誰でもが楽しめるスポーツとして認識されています。その為ゴルフレッスンも手軽にとれるので多くの人に親しまれています。そしてレッスン施設も充実しています。ゴルフコースはどこにでもあり、ほとんどのコースに設備の整った練習場が併設されています。各ゴルフコースにはPGA又はLPGAクラスAメンバーのティーチングプロが所属していて質の高いレッスンが供給出来ます。この手軽な環境が日本のゴルフレッスン及び施設との一番の違いといえるでしょう。



では練習場はどのように違うのでしょうか。
まず日本でお馴染みのネットはあまり見かけません。全く無いわけではないですが、ほとんどのコースはネットが無くまさに打ちっぱなし。
300ヤード以上の練習場も沢山あります。やはり球筋をみるには球が落ちてくる所まで見えるに越したことはありません。例えばバックスピンの数で球筋は変わります。どこでボールが落ちるのか見極めることは非常に大事です。現在タイトリスト社も屋外の練習場でのレッスンやクラブフィッティングを推進しています。

次にアメリカの練習場の良い点はターゲットの旗の数です。ショットの練習をするには一つのターゲットに向かって打ち込むのではなく、右、左とターゲットを次々に変えると練習の効率が上がります。練習場は縦だけでなく、横にも広く沢山の旗が立っているので、コースでプレーしている時のいろいろなシチュエーションを想定して練習ができます。その他にも芝から打てる練習場が多いのも嬉しいですね。
 

私が思う一番の違いはショートゲームの練習場のクオリティーです。パットイズマネーと良く言いますが、何故か日本の練習場でパター及びグリーン周りの練習ができる場所はあまりみかけません。ちなみに英語では「Drive for show, putt for $」(ドライブは見せ物、パットは金なりって感じです。)と言われています。練習場は大体パッティンググリーンとチッピンググリーンに分かれていてチッピンググリーンにはバンカーが付いています。しかも通常の場合使用料は無料です。ちょっと良いコースにはチッピンググリーンから10yd、20yd、とマーカーが80yd位まで付いていてピッチング、チッピング、ピッチアンドラン、ロブショットとあらゆるショットをいろんな距離から練習できます。バンカーもフェアウェエーバンカー、グリーンサイドバンカーと違ったショットの練習ができます。芝の質が良いのも嬉しいです。無料なので夕方にジュニアゴルファーや親子連れがやってきて毎日のように練習しています。スコアを縮めるにはまずショートゲームです。アメリカ人のアベレージゴルファーのショートゲームが上手いのも頷けます。

その他多くのゴルフコース及び練習場ではジュニアの育成には寛大で、レッスンやボールなどを無料で提供しています。

次にレッスンの違いについてです。私も含めPGALPGAメンバーは全員PGALPGAの膨大なプロ養成プログラムを修了しています。例えばPGAの場合、通常5年かかります。その膨大なカリキュラムの項目はティーチング、クラブフィッティングとリペア、トーナメント運営などのセミナー、テストと多岐に渡りPGALPGAメンバー全体のティーチングプロの質を保っています。そしてPGA, LPGAメンバーになった後も最新の技術や傾向を学ぶ為にセミナーに参加する事が義務づけられています。

通常レッスンの始めにビデオでスイングを録画してコンピュータースイング分析ソフトを使い体のどの動きがインパクトと球筋にどんな影響を及ぼしているか説明するのが主流です。ただここをこうしろと言うのではなく生徒さんのスイングを変える時はその動きが球筋に与える影響を論理的に説明して理解してもらいます。その後必ずどうやって自分で練習するのかを覚えてもらいます。ゴルフスイングは不思議なもので、直すべき箇所が偶数の場合それに全く気づかない場合があります。例えばセットアップで右を向いて、スイングをアウトサイドからインに振った場合、球はゴルファーが狙っていると思っている方向に飛んでいきます。二つの癖がお互いの悪いところをカバーしあってしまう。このような場合ビデオを使ったレッスンは効率が良いです。
レッスンは一時的に応急処置をするのではなく、論理的に納得して理解してもらうのが理想です。 

アメリカでは日本よりスポーツ心理学が進んでいます。ゴルフはメンタルなスポーツです。それならメンタルトレーニングを沢山する方が良いに決まっています。練習場でどんなに良い球を打ってもコースで生かせなければ意味がありません。アメリカではプロはもちろんジュニアゴルファー、カレッジゴルファーはスポーツ心理学を使ったトレーニングをしています。ほんの少しの考え方の違いでゲームは全く変わってきます。アリゾナのレガシーゴルフコースで教えているアニカ ソレンスタムの元コーチ、ピア ネルソンは「ビジョン54」で有名です。毎ホールバーディーをパーと考える。アニカ ソレンスタムのメンタル面の強さはその部分のトレーニングを若い頃からしてきた結果です。今でもピア ネルソンのもとではたくさんのジュニアゴルファーが技術、メンタルのトレーニングをしています。たくさんの優秀なゴルファーが育つ事でしょう。このようなプログラムが整っているのも、アメリカ流レッスンの良さですね。

さて次はフィットネス。タイガーウッズやアニカ ソレンスタムを見て判るように今やゴルフ界はフィットネスブームです。フィットネスクラブではゴルフフィットネスというクラスがある事も珍しくありません。ティーチングプロもフィットネスの知識は必須です。強くしなやかな筋肉をつける、アメリカではその為のプログラムが整っています。タイトリスト社もゴルフチャンネルにてゴルフフィットネスのプログラムを放送しています。

ティーチングプロはスイングだけではなく道具にも精通していなければなりません。スイングをどんなに直しても道具が体に合ってなければ正確なショットは打てません。ライ角、シャフトの固さ、重さ、長さ、グリップのサイズなど一人一人違うのでレッスンと一緒にクラブのフィッティングするのが普通です。きちんとセットアップしているのに、何故かしっくりこない場合やちゃんとスイングしているのに、スイートスポットに当たらない場合などほとんどの場合クラブが体に合っていません。クラブフィッティングの重要性はだんだんとゴルファー達に広まってきています。最近ゴルフ道具各社はコース毎にデモデーを決めて、各社のクラブフィッティングシステムを持って練習場にやってきます。そして練習中のゴルファーに無料でフィッティングをしてお勧めクラブと詳細を提供してくれます。

とりあえずこんな所でしょうか。
アメリカでのゴルフレッスン及びゴルフ施設の状況を少しでもご理解して頂けると嬉しいです。

ラスベガスでお待ちしております。


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